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自己紹介文

最初は匿名のままにしておこうかと思いましたが、とりあえず本名を晒すことにします。中村真(なかむら まこと)と言います。現在のチェコ共和国の領内に相当する地域で一九世紀の末頃から二十世紀初頭にかけて発表された芸術音楽(特にヤナーチェクの作品を中心に)を研究している音楽学者です。よろしくお願いします。このページにはあまり文章をアップロードしていませんが、だんだんと内容を増やしてゆくつもりです。

ちなみに、屋号の「気まぐれの夏 Rozmarné léto」についてですが、これはヴラヂスラフ・ヴァンチュラ Vladislav Vančura(1891-1942)という両大戦間のチェコスロヴァキアで活躍した作家が書いた小説の題名から借りて来たものです。さえない中年男たちが温泉地で繰り広げるトホホな日常を極め付けの雅俗混淆体の美文で綴った、とことん変でありながらも魅力的でユーモラスな感じもする小説です。豪快極まりない難しさゆえこれまで何度も何度も途中で蹴り飛ばされてきましたが、時間が経つとまた蹴られることが分かっていてもトライしたくなるという本です。例えば、冒頭近くで繰り広げられる、ウェイトレスのお姐さんと中年夫婦との間で交わされる雅文大炸裂の奇妙奇天烈な言葉の応酬を垣間見ただけで卒倒しそうになります。まあ、シクロフスキイ先生風にまとめると、美文を駆使した日常生活の「異化」の連続とでもなるかと思います。身も蓋もない話ではありますが……。日本語の小説で言えば、漱石の『草枕』をもう少し色っぱくかつ猥雑にしたような感じがします。というわけで、一度みなさん是非とも読んでみて下さい――と言いたいのですが、残念ながら日本語にはまだ訳されておりません(英訳なら、最近チェコで出版されました。さすがに、英訳も強烈に難しいです。なにせ、大き目の辞書が手元にないととてもじゃないですがわたしの英語力では通読できません)……。

業績一覧は、次の通りです。近日中に最新のものにします。イギリスから帰って来てからもそれなりに増えてはいますが、イマイチですね……。

学位論文

2000 「レオシュ・ヤナーチェクの「スチャソヴァーニー(リズム)」論に関する一考察」. 大阪大学大学院文学研究科修士論文.

2009 「レオシュ・ヤナーチェクのモラヴィア民謡研究における用語体系の成立と変容――ナショナリズムとの関わりの中で――」. 博士学位請求論文(大阪大学大学院文学研究科. 主査: 伊東信宏教授; 副査: 根岸一美教授, 三谷研爾教授, 内藤久子教授).

論文

2004 「「正しい」デクラメーションに託された音楽的戦略――オタカル・ホスチンスキー『チェコ語の音楽的デクラメーションについて』の理念――」. 『スラヴ研究』(北海道大学スラブ研究センター)(51): 373-390.

2006a 「「地方性」と「普遍性」の狭間で――レオシュ・ヤナーチェクの初期の理論的著作における「民族性」の理念について――」. 『民族藝術』(民族藝術学会)(22), 108--114.

2006b 「鳴り響く母語の形式――オタカル・ホスチンスキーの作詩法と音楽に関する著作における「民族性 národnost」概念について――」. 『文芸学研究』(大阪大学文芸学研究室)(10): 72--94.

2007 「話し言葉の「音楽的側面」の記述法を求めて――レオシュ・ヤナーチェクのモラヴィア民謡研究における「発話旋律」の位置――」. 圀府寺司(編)『モダニズムと中東欧の藝術・文化』(大阪大学COEプログラム「インターフェイスの人文学」報告書), 159-178.

2012 「せめぎ合う「民謡」概念――『モラヴィア恋歌集』の編纂
をめぐるレオシュ・ヤナーチェクとズデニェク・ネイェドリーとの対立――」.
三谷研爾, 圀府寺司, 伊東信宏 (共編) 『コンフリクトのなかの芸術と表現——
文化的ダイナミズムの地平——』所収(大阪大学 グローバル COE プログラム「コンフリクトの人文学」報告書), p. 61-81.

会議報告書

2004 ``Janáček's case: The `Fear of novelty' and his earliest folk music studies.'' In: Petr Macek & Mikuláš Bek (eds.), Horror novitatis [Colloquia Musicologica Brunensis, 37 (2002)], pp. 128 -134. Praha: KLP --- Koniasch Latin Press. [議事録へ掲載する際には、下記発表原稿へ若干の加筆・訂正を行った]

学会・研究会発表

2000 「レオシュ・ヤナーチェクのリズム論における「発話旋律」概念の占める位置」. 第288回日本音楽学会関西支部例会発表(5月13日, 於京都女子大学).

2002 ``Janáček's case: The `Fear of novelty' and his earliest folk music studies.'' Horror novitatis: Colloquia Musicologica Brunensis, 37 (2002) (10月1日, 於チェコ共和国ブルノ市, モラヴィア博物館).

2003 「「正しい」旋律に託された音楽的戦略――オタカル・ホスチンスキー『チェコ語の音楽的デクラメーションについて』の理念――」. サロンC/S [チェー・エス] 第203回例会発表(11月27日, 於早稲田大学).

2005 「いかにしてヤナーチェクは「民族的」な芸術音楽を目指すに至ったのか?――初期の理論的著作群を中心に――」. 民族藝術学会第96回研究例会発表(3月5日, 於大阪市立東洋東磁美術館).

2005 「鳴り響く母語の形式としての「民族性」――オタカル・ホスチンスキーの音楽と文学に関する著作における「民族性národnost」概念について――」. 文芸学研究会第23回研究発表会発表(7月23日, 於神戸女学院大学).

2008 「言葉と音楽とが重なり合う場としての民謡――レオシュ・ヤナーチェクのモラヴィア民謡研究の理論的基盤とその理念――」. 文芸学研究会第34回研究発表会発表(5月17日, 於神戸女学院大学).

2008「「科学的」な「規範譜」を求めて――レオシュ・ヤナーチェクによるモラヴィア民謡の記譜法について――」. 日本音楽学会第59回全国大会個人研究発表(10月25日, 於国立音楽大学).

2009「「民衆の作曲家」とは誰か――レオシュ・ヤナーチェクの民謡研究における「モラヴィア」」. グローバルCOEワークショップ「モダニズム/ローカリズム― 問題構制と方法論をめぐる若手研究者ワークショップ ―」(3月19日, 於大阪大学待兼山会館).

2010a MCE研究会書評セッション「三谷研爾『世紀転換期のプラハ――モダン都市の空間と文学的表象』(三元社)」(5月7日,於大阪大学文学研究科独文研究室).

2010b 博士論文発表「レオシュ・ヤナーチェクのモラヴィア民謡研究における用語体系の成立と変容――ナショナリズムとの関わりの中で――」日本音楽学会関西支部第346回例会/東洋音楽学会西日本支部第248回定例研究会(5月29日大阪市立大学文化交流センター大セミナー室にて)

2011a `In Quest of ``Scientific'' Folksong Collections: the Aesthetic Premises of the Ethnographic Activities of Leoš Janáček and his Czech Contemporaries'. Paper delivered at the Interdisciplinary
Seminar `Conflict and Coexistence of Ethnic and National Identities in
Russian, Central and East European Music' under the auspices of The
Slavic Research Center, Hokkaido University & The Russian and Eurasian Studies Centre, St Antony's College, University of Oxford, 16 February 2011).

2011b `The Concepts of the ``Folksong'' in Conflict: the
Aesthetic Context of Leo s Janacek's Folksong Studies'. Paper
delivered at the Annual Conference BASEES (The British Association for
Slavonic and East European Studies) 2011 (Fitzwilliam College,
University of Cambridge, 4 April 2011).

2011c `Publication Postponed: the Theoretical Background
of Leos Janacek's Ethnographic Activities in the 1920s'. Paper delivered at REEM (Study Group for Russian and East European Music, the British Association for Slavonic and East European Studies) Annual Conference 2011 (Faculty of Music, University of Oxford, 15 October 2011).

2011d 「せめぎ合う「民謡」概念の中で——レオシュ・ヤナーチェクによる1920年代の民謡研究——」. 日本音楽学会第62回全国大会研究発表
(11月5日, 於東京大学教養学部).

2013a 「国民音楽と前衛音楽とを結ぶ「ミッシング・リンク」としての民謡編曲——ヴィーチェスラフ・ノヴァークのスロヴァキア民謡編曲を手がかりに——」. 京都大学地域研究統合情報センター共同研究・共同利用プロジェ
クト複合ユニット「非文字資料の共有化と研究利用」および同個別ユニット「集合的記憶と中東欧地域の音楽:比較研究に向けてのデータベース構築」合同ワークショップ「中央ヨーロッパ音楽の比較研究に向けて」(9月23日, 於京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室).

2013b 「民謡におけるドラマの記述——レオシュ・ヤナーチェクのモラヴィア民謡研究における楽式分類法——」. 日本音楽学会第64回全国大会研究発表(11月3日, 於慶應義塾大学三田キャンパス).

2013c 「歌で描かれた国境――レオシュ・ヤナーチェクのシレジアを扱った合唱作品とその周辺――」. 文芸学研究会第53回研究会(12月21日, 於大阪大学文学部中庭会議室).

2014「第1次世界大戦がプラハのチェコ人社会へ及ぼしたインパク
ト」. 日本音楽学会東日本支部第27回定例研究会シンポジウム 「第一次世界大戦
と音楽」(12月13日, 於桐朋学園大学調布キャンパス).


講演

2007 ``Janáček as a radical critic of his contemporary European art music.'' (Přednáška na Hudební fakultě Janáčkovy akademie múzických umění v Brně 22. listopadu 2007). [11月22日にヤナーチェク表演芸術アカデミーにて講演. 英語による講演]

2007 ``Jak je vyjádřena ,japonskost` v japonské vážné hudbě? : japonské písně a Nagauta-symfonie od Kóscaka Yamady [「日本らしさ」はいかにして日本の芸術音楽において表現されたのか?――山田耕筰の日本語歌曲と「長唄交響曲」を例に].'' (Přednáška na Japonském centru v Brně. Přednesena na Filozofické fakultě Masarykovy univerzity 22. listopadu 2007). [11月22日にマサリク大学哲学部にて開かれたブルノ日本センター主催の講演会で話す. 日本語による講演をチェコ語での同時通訳で行う] (チェコ語ならびに日本語要旨は、近日中に公開します。)

翻訳

2009 「レオシュ・ヤナーチェク「民謡における最も堅固なるものについて」――解題, 翻訳ならびに訳注――」. 『阪大音楽学報』(大阪大学大学院文学研究科音楽学研究室)(7): 65-98.

その他

2002 辞書項目「応唱」, 「バラライカ」. 海老澤敏, 上参郷祐康, 西岡信雄, 山口修(編)『新編音楽中辞典』. 東京: 音楽之友社.

2003 プログラムノート「ドヴォルザークとスラヴ音楽」. 『Symphony』(東京交響楽団第508回定期演奏会プログラム, 11月8日. 於サントリーホール), pp. 6--7.

2006 プログラムノート「森は予定調和を拒む――『利口な女狐の物語』の詩学――」. (Nissay Opera 2006プログラム, 11月25日-26日. 於日生劇場), pp. 30-32.

2008 プログラムノート「「氷の麗人」の内なる悲しみ――オペラ『マクロプロス家の事』における「台詞」の構造――」 (Nissay Opera 2008プログラム, 11月20日, 22日, 24日. 於日生劇場), pp. 44-47.

2009 プログラムノート「レオシュ・ヤナーチェク: 弦楽四重奏曲第1番《レフ・トルストイの『クロイツェル・ソナタ』に答えて》VII/8(1923)」. (ザ・フェニックスホール レクチャーコンサートシリーズ18 20世紀音楽6「モラヴィアから世界へ」。 2009年1月24日, 於ザ・フェニックスホール), pp. 7-8.

2009 コラム記事「「遅咲き」であることの意義――レオシュ・ヤナーチェクの民謡観」. 『音楽の友』(8月号), pp. 104-105.

2010 プログラムノート[無題]. (「イリーナ・メジューエヴァピアノリサイタル〜ロシア・アヴァンギャルドの世界〜」プログラム, 8月22日. 於びわ湖ホール), pp. 6-8.

2014年 プログラムノート[アントニーン・ドヴォジャーク『ジプシー
の歌』, 『聖書の歌』楽曲解説](「第5回いこま国際音楽祭 スラヴとラテンの
熱い風」プログラム, 11月18日-23日. 於たけまるホール他)


教歴 (非常勤講師)

2007 神戸女学院大学文学部「芸術学(I)」(同年4月から9月まで)

2014年4月-現在 大阪大学文学部非常勤講師(担当科目: 「ヨーロッパ諸語(チェコ語)」).

2014年9月-現在 京都市立芸術大学音楽学部非常勤講師(担当科目:「西洋文化史(II)」).

――わざわざここまで読んで下さる方などほとんどいないとは思いますが、普段使っているハードウェアとソフトウェアも晒しておきます。もう完全にヲタク丸出しです。

研究資金の獲得

2010 北海道大学スラブ研究センターITP(インターナショナル・トレーニング・プログラム)「博士号取得後のスラブ・ユーラシア研究者の能力高度プログラム: 跨境的アプローチと比較分析」の第3期フェローとしてオックスフォード大学聖アントニー校へ派遣(2010年7月から2011年4月まで)。