[その他] [音楽] [反ナショナリズム] 究極の国歌
いわゆる「国民音楽」なる概念と深く結び付いた諸々の音楽実践をがりがりと研究していると、ナショナリズムにはいいかげんうんざりしてきます。ナショナリズムのことを学ぶにつれて、自分には絶対にナショナリストにはなれない上に絶対になりたくもないという思いが強くなってきます。自分の生まれたところや持っているものを「最高である」と盲目的に肯定することや、場合によっては自分のものではないものを貶めたり排斥したりすることなど、わたしにはとうていできませんししたくもありません。ですから、例えば「日本人に生まれて良かった」などという能天気な言葉を耳にしたり目にしたりすると虫酸が走りますし、面と向かって言われた際には「まあ、なんてお顔の皮がお厚くできているのでしょうか。もしかすれば、民族に関する自認を変えたり、国籍を変えたりしたとたんに角でも生えて来るのでしょうか」などといった皮肉の一言でも言ってやりたくなります。「ある民族『に生まれる』」という言い回しは少しでも考えれば論理的におかしいことくらい、少しでもものを考える能力があれば、誰にでも分かるはずです。「民族」を「種 species」と同一視しているという点からして、ダメダメです(これだけでは気持ち悪くて仕方がないという人は、酒井直樹の『死産される日本語・日本人』(新曜社)に収められた表題作などを気合いと根性と念力を込めて読んでみて下さい)。もちろん、論理的にはおかしくともそうした考えに愛着を抱くかどうかは別問題として考える必要があります。
まあ、何と言いますか、ネトウヨのような人間の形をしたクズもとい単なる有機物の固まりどもが排外主義に凝り固まるのはまあ「バカに付ける薬なし」ということで仕方がないとして(「バカに付ける薬なし」とは言え、わたしの眼前でこのような発言をしたタワケ者に関しては再起不能になるまでやっつけますんで、心当たりのある人は覚悟しておくように。まあ、なんと言いますか、こういう程度の低いのは洋の東西を問わずどこにでもいるようです)、かりにも人文科学系の学問分野で修行を積んだ高学歴者がネトウヨが書き散らしているような寝言を信奉している(もしくは、ある種の「営業戦略」として信奉しているふりをしている)場合には、犯罪的な行為だと言っても構わないでしょうし、そうした者が書いたものを読むなど時間と労力の無駄でしかないので、何も言わず完全に黙殺して差し上げることこそが礼儀にかなった行為でありましょう。これが実際にいたりして、世の中広いなあというほのぼのした思いに駆られることがままあります。中には、ヨーロッパに長年住んでいて現地の人間から嫌がらせを散々受けたことがあるとこぼしていたのに、なぜか朝鮮半島や中華人民共和国出身者を十把一からげに悪しざまに言うことに関して何も感じるところがないというおめでたい御仁が数人いらっしゃりました。そういう御仁が自分の周りに集まってきたということが、もう情けなかったです(ブルノにいた頃のことです。もうとっくの昔に絶縁しましたが……)。
まあ何と言いますか、自分が「多数派」であることにあぐらをかいでいることにまったく気付かないで発せられる能天気な言葉や排外主義に凝り固まった頭の悪いナショナリストを目にした際には Fuck off! と言いたくなりませんか。わたしは、間違いなくそんな気分になります。もしそのような気分になる時があるようでしたら、
を聴いてみましょう! (お上が下々の者たちに植え付けようと躍起になっている)「愛国心」などよりもはるかに高次のものであるところの人類愛や隣人愛を涵養するのにもってこいの名カヴァーであります、マジで。ちんどんとクレズマー風味のクラリネットそして沖縄の民謡を思わせるかけ声がなかなかいい味を出しております。ちなみに、このカヴァーは「ソウル・フラワー・モノノケ・サミット」というバンドによるものです。このバンドについては、このカヴァーを聴くまで寡聞にしてまったく知りませんでした。みなさんなかなかいい腕と喉を持っていらっしゃいます。(ちなみに、このサイトで《インターナショナル》がいろいろな言語で歌われたものを聴き比べることができます。お暇な折にでもどうぞ。上記の YouTube 映像ではなぜか音が飛んだりして聞き苦しい上に書き込まれた文字列を見ると非常に気分が悪くなるので、上記のインターナショナルを集めたサイトに置かれているソウル・フラワー・モノノケ・サミットによるスタジオ録音を是非とも聴いてみて下さい。演奏の質はきわめて高いです。ただ、このサイトから当のファイルへ直接リンクを張ることは、諸々の理由からやめておきました。)
昨今の本朝においては、「ワンフレーズ・ポリティックス」を地で行くようなノリで左翼批判を行うことが「カッコイイ」ことと受け取られておりますが(しかも、よせば良いのに片仮名表記をした上に馬鹿丸出しの駄文もとい単なる文字列を書き散らされている方がたくさんいらっしゃいます。そんなことチラシの裏にでも書いておけば良いものを、と思いませんこと? 島田雅彦さんって、ホント罪作りな方ですわ)、そういう方々には「いっしょにマルクスやバクーニンやベルジャーエフでも読みませんこと? あたくしもこの殿方たちの本を読もうとずっと思っているのですが、なかなか一人では読めなくて……」と、上目遣いでしなを作りながら、なまめかしい調子で誘いかけてみるのも良いかもしれませんことよ、おほほほほほほほほ。
付記(2009/07/13): ベルジャーエフを生真面目に読むと、洗礼を受けてしまいかねませんわよ。実例には事欠きませんので、お気を付けあそばせ。うふふふふ。
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コメント
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/3684/kaihou/inter.htm
日本語ならこちらのサイトがそれなりに充実しているかもですな。
http://rasiel.web.infoseek.co.jp/mil/warschawjanka.htm
ちなみにワルシャワ労働歌はこちら。
投稿: 左大臣 | 2009/05/14 23:46
返事が遅くなってすまぬ。リンク先を見た。いやはや、インターナショナルといいワルシャワ労働歌といい、名曲だなあ。
ちなみに、本文中に書いたロシアのサイトには沖縄の民謡歌手がいろいろな人と組んで歌っているものもアップロードされていたことに昨日初めて気付いて聴いてみたのだが、これもまたなかなかいい味を出していた。悪いことに、この人のアルバムも欲しくなってきたよ……。
投稿: ナカムリャーコフ@某原稿のゲラ刷りのチェックと玄箱でぶあん化と餓鬼どもの答案チェックそして博論第3章の手直しで悶絶ちう | 2009/05/16 13:35