[雑記] [音楽] 敗戦記念日にこそソウル・フラワー・ユニオン!
あっと言う間に8月15日になってしまいました。朝晩は涼しくなってきました。気持ちは否が応にも焦ってきます。今の心境を好んで聴く音源で喩えると、キリル・コンドラシンがモスクワ・フィルを指揮して録音したショスタコーヴィチの交響曲第4番や第10番のような感じがします。体はへたっているのに頭だけは妙にハイである一方で(おそらくは「アカデミック・ハイ」でしょう)、ドス黒い執念そしてほんの少しの怨念も腹の底でとぐろを巻いています。博論は遅くともあと2月半で仕上げないとヤバ過ぎます。修論提出時に経験した修羅場はもうこりごりですし。現時点では楽譜やビブリオや註釈込みで原稿用紙換算で480枚ほど書けておりますが、穴や更地のような箇所がまだまだ結構あります(博論を書くに際して、もしも世界最強の電脳文具たる GNU Emacs や TeX や LaTeX の使用が禁止などされてしまって、世界に冠たるマックロソフト(M$)社の偉大なるオフィススイートを使うことを強制されたとすれば――などとは、絶対に考えたくありません。引用文献の書誌情報をキーボード操作で一つ一つ本を見ながら手動で入力をしたり、楽譜やらを本文中に挿入する際に見舞われるであろうマウス地獄そして恐怖のクラッシュ地獄を頭に思い描いただけで、寒イボが立ってきますよ、ええ……)。
さて、今日は、敗戦記念日です。なので、下のリンク先の映像を大音量で流して周りの人といっしょに踊り狂いましょう(一人しかいない時にでも一人でタコ踊りをしましょう)。
つ 海ゆかば山ゆかば踊るかばね(ヲタな方は、こちらもどぞ :-))
もしくは、このアルバムを買って大音量で流し倒すのも良いでしょう。
最近は、ロック嫌いであることを公言して憚らないにもかかわらず、ソウル・フラワー・ユニオンとその別動隊のモノノケ・サミットの音楽にはまっております。「ロック」なる音楽ジャンルやこの音楽ジャンルの精神性なるものを言祝ぐ連中が好きになれたためしなど一度もありませんし、これからも決してないと考えているのは、自分にとっての未知の音楽へ積極的な関心を抱くこともなく、ただ貧しい音楽的語彙を惰性で使い回しつつ、腱反射のレヴェルでしかないような陳腐極まり語彙を組み合わせて空疎な意味内容をがなり立て続けていることを恥じるどころか、むしろ創意工夫からは無縁の騒音を撒き散らしている自分の姿に欲情しているようなどうしようもない屑のような連中やらが目立ったり、「ロック」であることに音楽以外の領域に関連した、反知性主義的な――好意的に言えば、おそらくは勉強することを忘れた、腐ったロマン派の終着点なのでしょう――意味合いを与えて称揚する連中やらが気持ち悪くて仕方無いからです。ですが、このバンドの音楽はそうした下らない縄張り意識や反知性主義とは無縁の、立派な音楽として聴くことができます。と言いますか、聴いていて素直に楽しい気持ちになります。音楽する musizieren ことの楽しさもひしひしと伝わってきて、胸が熱くなります(というか、聴いているうちに、こっちも楽器を弾きたくなってきて仕方がありません)。要するに、世間においてはどのジャンルに属するものかということや、どのような音楽語法によって作られた楽曲であるかということは、あくまでも二次的あるいは三次的な問題に過ぎないはずです。
極右のシンパの中にはこの曲を戦死者に対する「冒涜」であると非難するような節穴としか言いようのない腐った頭と耳の持ち主も少なからずいるようですが、わたしはこの曲は立派な鎮魂の音楽になっていると思います。荘重で「悲しげ」な、そして「感動的」な調べだけが鎮魂や葬送の音楽において用いられるべきであるなどと考えるのは、実に貧しい発想です。むしろ、そうした代物こそが戦死した(もっと正確に言えば、「国家によって殺された」)人たちを冒涜しているのではないのでしょうか。おそらくは、この歌を聞いて脊髄反射のように怒り出す連中と、「感動をありがとう!」などという反吐が出そうな言葉を平気で発する、脳味噌に蛆虫が湧いているような連中とは、かなりの部分で重なることでしょう。
それはそうと、最近また週3回のペースで泳ぎに行き始めました。去年買ったズボンが入らなくなってしまったからです。トホホです。まさに「カラダっをっ、きたえなくっちゃっ!」ですよ。(この言葉を音読してみて典拠がすぐに分かってしまった人は、かなり病んでいると思います。)
追記(2009/08/15): やはり今日は一日中「一人ソウル・フラワー祭@自室」になってしまいました ○| ̄|_ というわけで、某 HMV のサイトでヤナーチェクの初期オペラ『ロマンスの始まり Počátek románu』の(重度のヤナーチェク・マニアかさもなければチェコ音楽の研究者でもなければまずもって手を出さないような珍)音源とともにソウル・フラワー・ユニオンの CD も2枚ポチってしまいますた。アイゴー、もう引き返せませんよ……。
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