[電脳] [Debian] [ぺんぎんマルチメディア] Debian Lenny 上でも ONKYO SE-U55SX を普通に使えるように設定する
先日、叔父から浪曲の秘蔵テープ音源を CD に焼いてくれないかと頼まれました。なんでも、ほとんど CD 化されていないらしい上に、車を運転しながら聴こうにも車内には CD プレーヤしかないために聴けなくて困っているとのことでした。いつも世話になっているので、すぐに引き受けることにしました。
当初は、論文書きの合間に SoundBlaster Live 5.1 を挿したデスクトップ PC とその近くにたまたま置いてあった CD ラジカセを使ってデジタル化していたのですが、作成した wav ファイルの音質が聴くにたえないものになっていました。元音源のカセットテープを別のカセットデッキで再生してみたところ、まったく音質に問題がありませんでした。また、静かな部屋で当の CD ラジカセで再生してみたところ、とりたてて問題はありませんでした。そんなわけで、音質がひどくなるのは録音時に サウンドカードが PC ケース内部のノイズを拾っているからだろう――と結論付けました。サウンドカードにPC内部のノイズを拾わせずに録音しようと思えば、光端子が付いているデッキやアンプを導入すれば良いのでしょうが、あいにく懐事情はよろしくありません。そこで、USB接続のサウンドプロセッサを導入することにしました。いろいろ迷いましたが、ネット上でけっこう評判が良かった ONKYO の SE-U55SX を導入してみました。これは大正解でした。もちろんピュア・オーディオをたしなまれる方にとっては玩具でしかないでしょうが、そこそこのオーディオ機器で普通に聴く分には問題の無い音質でカセット音源をデジタル化させることができるようになりました。もっと早くに導入していても良かったな――と思いました。手軽にいい音でHDDに仕込んだ音源を聴きたいという方にも、このオーディオプロセッサはおすすめです。
ところで、このサウンドプロセッサは Windows XP や Vista がインストールされた PC 上で用いられることが前提となっています。ですが、音を流す時にいちいち Windows を起動させるというのも癪です。そこで、普段の書き仕事で最もよく用いている Debian Lenny 上を動かしているマシンに接続して使えるようにしようと思い立ちました。数日間ハマってしまいましたが、このサイトに書かれている内容を参考にしつつ次のような手順で ALSA の設定を行ってみたところ、普通に使えるようになりました。このプロセッサを Linux 上で動かすには、ONKYO の他のサウンドカード用に作られたドライバではなく、usb audio 用に用意された汎用ドライバを起動時に読み込ませます。おそらく最もハマるポイントは、既存の(たいていはオンボードの)サウンドカード用のドライバとの競合という問題かと思います。要するに、snd_usb_audio というカーネルモジュールを起動時に既存のサウンドカード用のドライバよりも優先的に読み込ませることが必要です。
USB 端子に接続した際のハードウェアの認識の仕方や、lsmod でのモジュールの確認といった作業については、他のサイトで調べてください(というのも身も蓋もないので、一言だけ。起動時にモジュールが読み込まれる過程については、Plamo Linux でおなじみのこじまみつひろさんがわたしのようなサルにでも分かるようにこちらとこちらとで懇切丁寧に解説されているので、一読をお勧めする次第です)。とりあえず、以下には alsa 周りのファイルのいじくり方だけ記しておきます。
ハードウェアが認識されていることを確認し、snd_usb_audio が読み込まれていることを確認したのちに編集すべきファイルは、次の2つです。
- /etc/modprobe.d/alsa-base の編集
- /etc/modprobe.d/sound の編集
まず、/etc/modprobe.d/alsa-base の末尾に次のような一行を書き込みます。
options snd-usb-audio index=0
次に、/etc/modprobe.d/sound を次のように書き換えます。優先的に読み込ませるドライバを従来のものから件のサウンドプロセッサに変更するための措置です。
alias snd-card-0 snd-usb-audio options snd-usb-audio index=0
以上の設定を行ってから再起動すれば、おそらくは普通に音が鳴るかと思います。
ちなみに、ボリュームコントロールは Debian 上からではなく接続しているオーディオ機器で行う必要があります。少しドンクサイことになりますが、まあ良しとしておきましょう。
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コメント
アイゴー、相談してくれれば手元で余らせていたYamahaのDP-U50(http://www.yamaha.co.jp/audio//soundstation/dpu50/dpu50.html)を5000円くらいあるいは酒とのバーターで譲ってあげたのに。
一応光入力も結構充実してるので、今でもご入用ならメールとかおくれ。
投稿: 左大臣某 | 2009/09/22 13:35
いやあ、こういう話が出てきたら、左大臣先生に遠慮なく相談すべきだったなあ (^_^;)
で、ONKYO のあのサウンドプロセッサのことをいろいろとネットで調べてみたら、マニアな人たちが大改造を施す手順を書いたページが見付かった。手先が不器用なわしには改造なんてとうてい無理だけど、見ていてとても楽しそうだったよ。
投稿: Накамуряковъ@大昔の没ネタが見事復活ちう | 2009/09/30 20:34