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2015年1月 2日 (金)

中学入試で外国語の試験をする必要はない

この記事を読んで、ひたすら呆れた。ああいうバカなことはやめておけの一言しかない。どうせ三流以下の再読にたえない幼稚な駄文に穴をぼこぼこ空けた代物に適当な語句を埋めさせたり、この文章と合致する選択肢はどれですかという類の、大学入試や高校入試で盛んに行われている宝探しゲームになるのがオチだろうし、そんなものが高速で解けることと語学ができるーーつまり、まともな内容の文章を読めたり、読み上げられたものを聴けたり、あるいは自前で筋道立った内容を持った文章を書けたり、あるいは発話行為を行えたりするようになるーーこととは何の関係もない。摩天楼よりも高い偏差値を誇る有名大学に合格できてもまともに英語を読めたり書けたり話せたり聴けたりしないという話は跡を絶たないわけだが、それは要するに宝探しゲームでハイスコアを叩き出すための技術を習得することに腐心する一方で、言葉を能動的に使えるようにするためのガチンコ勝負の基礎訓練を回避したり、あるいは怠って来た結果に過ぎない。こうした情けない事例を脳科学還元主義(?)を経由して日本人には語学の習得能力が低いなどといった一般的な結論に落とし込むことは、根本的に間違っている(この種の救いようのない駄弁もまた跡を絶たないわけだが……)。斎藤兆史氏の『英語達人列伝』を読んでみれば、そんな寝言など簡単に粉砕される(貴殿は19世紀の中東欧の人間ですかと言いたくなるような、氏の能天気なまでの言語ナショナリズムには大いに問題ありだと考えずにはおれないのだが、それはここでわたしが論じていることがらとは別の問題に属するのでここでは不問に附することとする)。中学入試で蟹文字を利用した下劣な宝探しゲームを導入することで子どもにおかしな言語観を埋め込んでしまうぐらいだったら、彼らの大半にとっては母語である日本語(もちろん、日本語が母語でない者だったら、彼ら彼女らの母語について想定されたい)でどれだけ文章の論理を理解できたり、自前で構築性の高い文章をどの程度書けるかをテストした方がはるかにマシであると言わざるを得ない。自前で筋道立った考え方ができるように訓練しておかないと、何をやっても無駄だ。かりに外国語をいっちょこまえに「話せる」ようになったところで、せいぜいこの国に観光にやって来られた白人様の道案内やパーティのホストあるいはホステス役ぐらいしかできなかろう。それで良いと言うのだったら、どうぞご随意にとしか言いようがないが。それがいやだと思うのだったら、小手先の瑣末な技術論に淫するのではなく、そもそも言語を学ぶとはどういうことなのか、人を試験するとはどういうことなのかということを今一度真面目に考え直すべきであろう。このような根本的な問題を無視して無難に前例を踏襲し続けてゆくようだと、この国の未来は今以上に反知性主義に牛耳られた暗くてどうしようもないものになってゆくだろうと言わざるを得ない。

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    まあ、英語圏のバイアスが強烈に入っているとは言え、ニュースソースの基本ということでいちおう入れておきます。日本の新聞の腑抜けた国際欄を読む暇があるのなら、各国の新聞サイトを巡回した方がはるかにましです。日本国内で日本語しか知らない状態では絶対に掴めないような情報を得ることができるという意味においても、外国語を学ぶ意義は大いにあるはずです。
  • musicologica.cz
    チェコの芸術音楽や音楽学の情報に関するポータルサイトのようなものです。ブルノで知り合ったチェコ人の友人が一枚かんでいるようです。

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