経済・政治・国際

2016年5月21日 (土)

[社会] 「グローバル」などという言葉に騙されるな!

いきなり破壊的なことを申し上げるのは失礼かと思うが、日本の高校生の英語力などたかだか知れているのだから、やめておいた方が良いのではないですかとしか申し上げられない。高校生のうちに英語でペーパーバックで小説を何冊か読み下したことがあるかだとか、自分の興味のある分野(例えば、西洋音楽)について論じられたまっとうな本を何冊読んだことがあるかだとか、これまでにどれぐらいの頻度で英文を書いたことがあるのかなどという質問をする必要さえない。せいぜい母湯よりも飲み込みやすい自称学参をなでて受験で合格点をもらえる程度のお勉強しかしていないのが実状だ(口に糊するために受験産業の現場に立たざるを得ない境遇にあるからこそ、こういう惨状は嫌でも目の当たりにさせられてしまう。あまりの知的劣化ぶりに、もううんざりし続けている)。ましてや、音楽大学に入ろうという受験生の中に、例えば千野栄一が『外国語上達法』で説いているような過激なまでにオーソドックスな「外国語学習」に励んでいる者がいるとはまず思えない。だからこそ、こんなことを本当にやってしまうと、大学での教育のレヴェルが悲劇的なまでに劣化することが見え見えだ。英語云々を言うのだったら、まずは受験生が日常生活の場で用いている母語を鍛え上げないと、かりにTOEFLやTOEICなどで高得点を取れたところで、英語を中途半端にくっちゃべれるだけの薄っぺらいバカ(何度でも言い続けるが、外国語で話すことは4技能のうちで一番簡単。本当に難しいのは、不特定多数の人間に読んでいただけるようなまっとうな内容を持った文章を書く作業なんだよ)、あるいは「壁の花」、はたまた知的な話題を相手に一切振れない単なる使い捨てグローバル奴隷を大量再生産してしまうだけじゃないか。それでもいいというのだったらご随意にという一言しかないのだが。

2015年9月30日 (水)

「宗主国へようこそ」

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-09-29/2015092901_02_1.html?_tptb=089

(上記記事の冒頭から引用)

【ニューヨーク=洞口昇幸】戦争法や日本の武器輸出などに反対して、ニューヨーク在住の日本人や米市民らが27日、同市内で、国連総会に出席する安倍晋三首相に抗議し、平和憲法を守れと声を上げました。

 「戦争法は米国製」「宗主国へようこそ、お土産は戦争法制」と安倍政権の米国いいなりを皮肉るプラカードを掲げ、「集団的自衛権はいらない! 民主主義ってなんだ! これだ!」とシュプレヒコール。「ウィ・シャル・オーバーカム」を合唱しました。

(引用終わり)

「戦争法は米国製」や「宗主国へようこそ、お土産は戦争法制」という皮肉に満ちたプラカードを初めて見た時には、正直大笑いしてしまいました。ですが、最近の本朝においては物事の正邪を発言者の言動における表面的な品の良し悪しに関する印象批評にすりかえることによって、先日強行採決された「戦争下請法案」(福島瑞穂氏)に反対する見解を冷笑することを良しとする手合いが大手を振って歩いてしまっています。そうした冷笑家や小児右翼どもがこれを見た際には、きっと腱反射運動よろしく大量の駄弁をネット上に垂れ流していたことでしょう。

それはそうと、皮肉として発せられた言葉をきちんと「皮肉」として理解できて笑ったり、もしくはそうした言葉を嫌だと思えばその旨を相手に感情的な物言いではなくきちんとした論理的な言葉でもって表明できるだけの知的水準を具えた人間を恒常的に生み出してゆくためにも教育は必要だとつねづね思っているのですが、悲しいかな本朝では「教育」と言えば単なる立身出世や目先の金儲けのための道具としてしか見做されていないでしょうから、そこを何とか直してゆかないと1億年経とうが2億年経とうが現状維持ということになるでしょうし、小児右翼もまた永遠に生産され続けることにもなるでしょう(「小児右翼」という言葉は、ネトウヨを形容するためにある友人が考案したものです。実に言い得て妙なので、わたしも勝手に使わせてもらっています)。

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